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音楽と法話の会に伺いました。
先日、お付き合いのある葬儀社様が主催する音楽と法話の会に参加させていただきました。演奏されたのは、実はこれもお付き合いのあるご寺院のご住職で、音楽大学で教鞭も取っていらっしゃる先生です。会場は、葬儀社様が深く関与されていらっしゃるケアホームの多目的ホールで、集まった聴衆はご高齢の方30名ほど。
ご住職がご自分のご家族のエピソードを中心に、人と人との繋がりのもたらす効用や、家族から得られる安らぎについて優しくお話しされ、合間合間にご住職のピアノ演奏が有り、更に参加者と一緒に歌を唄う、という進め方の会でした。
ご一緒に唄ったのは、特にご住職のご母堂がご自分の過去を振り返りながら子供のころ、思春期、青春期、壮年期と、時代に合わせてお好きな曲をお選びくださったものということでしたが、ご住職のご母堂もご高齢ですので、参加された方々の心に響く曲ばかりだったようで、皆さん驚くほど大きな声でしっかりと唄われるのです。
唄いながら、それぞれの皆さんがかつてのご自分のことを思い起こされたようで、懐かしいわ、と弾むような言葉を交わしながら歌われる姿が印象的でした。歌には人の心を動かす力が有るとはよく言われますが、ご高齢の方々が思い出に浸りながら顔を紅潮させるように一心に唄われる様子は、確かに歌の力を感じさせられるものでした。
参加された方々の体力を考えて、余り長く出来ないということで40分程でしたが、終わってからも余韻を楽しんでいらっしゃる方もいて、皆さん喜色に満ちた表情で散会になりました。
ご住職に伺うと、音楽と法話の会は音楽大学の教え子の方も含めて何人かのボランティア組織もあり、請われると実費程度で参加できる演奏者を募って、どこにでもお出かけになられるそうです。こういう活動も当社でお手伝い出来たら、と思うところです。
ご要望がありましたら、当社までお知らせ頂けましたら幸いです。