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機嫌良く今年を終えたい
この頃テレビのモーニングショーなどをあまり見なくなりました。そこで展開される事件の内容に心がつぶされそうになることが増えてきたからだと思います。思えば、その最初は5歳の女の子が「お父さんお母さん許してください」とまで、覚えたばかりの文字で一生懸命書いた、必死のお手紙も空しく、亡くなってしまったというニュースでした。それを思い出すと今でも涙が出るほどです。こんな子供をなぜ救えなかったのか、そういう思いは全国の人々の胸に生まれたことでしょう。
それ以来テレビで見るニュースやモーニングショーに、気持ちが落ち込んで機嫌が悪くなることに気が付いたのです。人を傷つけてもテンとして恥じない、話をきちんと聞かない、平気で前言をひるがえす、自分だけが良くてすべては人が悪いような言い方をする。それを見て気持ちが落ち込んでいきます。
会社に着いても、何となく出がけに家で見たテレビの内容に機嫌を悪くしている自分を、社員たちに見せてはいけない、と考えるようになりました。
自分が悪いわけでもないのに、機嫌が悪くなって、それを仲間に伝染させたとしたら申し訳ない。そう思うとテレビを見なければ良い、というようになったのです。
道徳を教育の場に復活させたいという声が有って、少し授業に取り入れられるようになったと聞いていますが、本当に復活できているのでしょうか。日本人の美徳は世界に認められたものだったと聞いています。それが今どうなっているのでしょう。子供のころから、卑怯者とか無礼者とか、うそつきは泥棒の始まり、分際を知らぬやつ、などと漫画ででも覚えた、怪しからん行いや卑劣な行いを決して許してはいけない、という日本人の心の教え。それが今では大人である政治家などの行いで学べるのかどうか気になるところです。
信、義、礼、智、仁などとまで言うつもりはありませんが、せめて親孝行だとか、人の痛みを知るとか、思いやりや優しい心だとか、そんなことをもう一度大切に考えたいと願った年末です。