「心と体の免疫」をテーマとする講演会のこと。

「心と体の免疫」をテーマとする講演会のこと。

少し時間が経っての報告ですみませんが、先月の最終土曜日に、標記の後援会に参加してきました。場所は東京都品川区東五反田にある薬師寺東京別院様で、講師は平成28年まで薬師寺管主をお勤めになられた山田法胤老師と、中央区日本橋に内科医院を開いていらっしゃる佐藤仁是先生。先に佐藤先生が体の免疫ということで「コレステロール」についてお話されました。ご講演のポイントは、コレステルロールに悪玉や善玉という区別は無く、エネルギーの元となるコレステロールを全身に配給するトラックと、体の中で使われなくて余ったコレステロールを回収するトラックが有るだけ。回収が十分に行われないとプラーク(血管壁に付着したりしてたまってしまう動脈硬化の元凶)が出来てしまう。コレステロールは体を動かすのに必要なもので、それを上手に回収すればよいのですが、回収がうまく行われないと動脈に不具合が起こります。この不具合が起こることだけを見て悪玉、と呼ぶのは本来は適正ではないのですが、わかりやすくするためにそう呼んでいるのだと考えてください、というお話でした。悪でもないのに悪を言われてしまう、というお話を伺いながら、何かを決めつけてしまうことについて考えさせられもしました。

その後、喜光寺ご住職でもある老師が心の免疫という趣旨でのお話があり、約1時間様々な説話を、ユーモアを交えた絶妙の話術で伺いました。老師の師僧であられる高田好胤老師のエピソードなども、知り得なかった真のお姿に触れたように感じられてとても面白かったのですが、今回の本題は般若心経の初めの部分の解説にあり、その中で一得一失のお話などはすっと腑に落ちたように伺えました。

ここにはご紹介しきれない深い内容に満ちていましたので、よろしければお話を伺いに行かれたらどうかと思います。毎月第四土曜の10時半からお二人でのご講演が定期的に行われています。参加費無料で、申し訳ないことに終了後にお茶とお菓子もご提供いただけます。

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