働く、ということを教えられました。

働く、ということを教えられました。

以前、地域開発につながるような仕事でいくつかの地方を訪ねて、その地方で頑張っていらっしゃる企業でお話を伺うことが有りました。その時、ほとんど知れられていない企業でも、実に立派な考えを持って躍動していらっしゃるところが、地方ごとにいくつもあることに感動したものです。どこにも、優れた方々はいるものだ、と心底思ったものでした。

そこでですが、先日友人から、働くことの意味を考えたことが有りますかと聞かれました。真剣にそれを考えたことが有るかどうか、と言われるとどうかなあと思案投げ首になるのですが、たしか学生時代にマックスウェーバーという人の職業としての政治とか職業としての教育というような社会学の本をかじったことを思い出したりして、改めて働くことについて自分なりの考えを言葉にしてみたいと思いました。

で、いくつかの考えを言ってみたのです。まず自分のため、暮らしのため、家族のため、会社のため、社会のため、未来のためなどと、だんだん視点を大きくしていったのですが、そんなことを期待しての話ではありませんでした。実は昔おばあちゃんに聞いたのだけれど、働くというのは「はたをらくにする」ということだよ、というのです。「はた」は「傍」で、周りのことだそうです。つまり働くというのは周りの人たちを楽にしてあげることだ、というのです。なあんだ、と思ったのですが、なるほどとも思いました。これもまた、あまり知られていない人たちの立派な見識の一つだと思った次第です。連休の間に思い出した働く話ですが・・・。

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