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有り難うの数だけ幸せが有るそうです
先日、会社の会長が亡くなり、ささやかながら社葬を執り行ってお見送りしました。故人は宗教を学問的に追求しようと努力した人で、日本の仏教で得度、教師の資格も得ながらスリランカ、ミャンマーにも修行に出かけ、釈迦の言葉をそのまま伝えていると言われる上座部仏教にも深くかかわったような人でした。そのため葬儀にはスリランカやミャンマーなどの僧侶の方々も参列くださって、日本のお寺様方とご一緒に、それぞれの言葉とお作法でお祈りしてくださるという、多数の宗教者様による、余り例のない葬儀になりました。
この会長が常に言っていたのが、何事にも感謝の気持ちを持つことが大切で、有り難い、という気持ちを人に伝えていくと、それに応えるように人からも感謝の気持ちが帰ってくるから、心がとても幸せに包まれるようになる。つまり、人は人に有り難うと伝えた数と同じだけ幸せを得られるのです、というものでした。有り難うと言わないでついすみません、と言ってしまうことの多い時代ですが、どんな小さなことにでも人の手と心がかかわっているものですから、何にでも有り難うと言っていこう、そう思っています。そんな教えを残してくださった会長に有り難う、です。