紫陽花(あじさい)

紫陽花(あじさい)

梅雨の鬱陶しい時期になってきましたが、
これから色鮮やかに咲く紫陽花の季節でもあります。

そんな紫陽花ですが、実は青酸系の毒があります。
なのであまり害虫が付かないとも云われています。
間違って食してしまうと、食中毒になってしまうようです。
あまり知られていませんが、実際に被害報告されているので
お子さんをお持ちの方は、特にお気をつけください。
(私は幼い頃に紫陽花ではないですが、よく葉っぱを口に入れていました笑)

また紫陽花は、土壌の酸性度(pH)によって、花の色が変わり
酸性ですと【青】、アルカリ性ですと【赤】になると言われており、
そのことから花言葉は、西洋では〔移り気〕、〔変節〕、〔冷淡〕と
云われています。

しかしながら、日本では〔団結〕、〔平和〕、〔家族〕といった
プラスな印象で使われることもあるようです。

ふと疑問に思いませんか?
そういえば紫陽花って寺院でよくお見かけしますよね。
紫陽花寺と呼ばれている寺院も全国にありますが、
何故なんでしょうか。

昔々、日本各地で流行り病に苦しむ人々がたくさんいたそうです。
梅雨特有の気温変化や気圧変化により、病に臥せる人やたくさんの死者が出て、
大変な事態になってしまったそうです。
その際に、弔いの意を込めて、梅雨に咲く紫陽花を寺院の境内に植えたとも云われています。

また、「紫陽花は仏様の花だから庭に植えるな」とか「紫陽花は病を呼び込む」といった迷信もあります。
体調管理が難しい梅雨の時期に咲く花であったからで、医学の進歩した現代では
紫陽花にとっては迷惑な言いがかりに思ったかもしれませんね。

現在では、日本の各地の市町村の花木として制定され、
パステルカラーの色鮮やかな花が、人々を癒してくれています。
そんな紫陽花を鑑賞して、梅雨の嫌な気分を少しでも払拭したいですね。

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