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親鸞聖人
親鸞聖人とは歴史小説作家の司馬遼太郎先生が、「鎌倉時代というのは、一人の親鸞を生んだだけでも偉大だった」とまで言わしめた宗教者であり、お寺を持たず宗派も開かなかった人物としても異質の宗祖ではないでしょうか。
親鸞聖人の死後開かれた浄土真宗は、今では日本最大級の仏教宗派となったのですから親鸞聖人の功徳というのは計り知れないものがあります。
京都にある本願寺や東本願寺、築地本願寺に浅草の東本願寺。
数多くの本願寺が存在していて、全ての寺院が開祖を親鸞聖人として仰いでいます。
観光名所としてもどこも有名ですから、訪れる機会も多いお寺ですね。
その宗祖である親鸞聖人は肉食妻帯を行ったことでも有名ですが、それにはとある女性の影響があったという逸話が残っていて面白いです。
比叡山の麓である女性に呼び止められた親鸞聖人は、比叡山に連れて行って欲しいと女性から頼まれたそうです。
女人禁制であることを伝え断ると、女性からこのようなことを言われたと伝えられています。
「全てのものに仏性があるとお釈迦様はおっしゃっているではないですか、それなのに仏教はなぜ女を差別するのでしょうか。女が穢れているのであればすでに山には鳥や獣の雌がいて穢れてしまっています。なのになぜ人間の女だけが山に入ってはならないのでしょうか。お願いでございます。どうかいつの日か全ての人が救われる真実の仏教を明らかにしてください。」
その出会いがきっかけであったのかはわかりませんが、肉を食べたり妻帯する者が救われないなら、一般の民衆は誰一人救われない、仏様の慈悲は山で修行をするごく一部のものだけにかけられているものではない、という考えに発展し肉食妻帯を行ったという説もあります。もちろんそれだけが理由ではないにせよ、鎌倉時代にそれを行うことがどれだけ大変なことだったか、想像もできない苦労だったと思います。
麓で出会った女性が言ったような、全ての人が救われる真実の仏教、それこそが親鸞聖人の本当の願いだったのかも知れませんね。
文献や資料などを調べてみると親鸞聖人というのはとても興味深い方でした。
調べた後、本願寺や親鸞聖人ゆかりの土地へ行ってみたくなりました。
機会があったら訪れてみようと思います。