病は気からと言います

病は気からと言います

難病を診ていらっしゃるある病院の先生に伺ったのですが、患っている患者さんの中に「治りたくない」という意識が忍び込んでいて、それが治療に悪影響することもあるそうです。理由は色々だそうですが、例えば、病気の時にはお母さんがずっと傍にいて看病してくれた、学校に行かなくても良かった、というような、病気の時に得られた安らぎが心の中に巣くっていることなどがあるとか。そういう場合は、病気が治るともっと良いことがあって、もっと安らぐという事を、まず心にしっかり植え付けるのが必要なことになるのだそうです。

私の伯父も医者でしたが、田舎では名医と言われていました。あの先生に診てもらうと良く治る、という評判だったのですが、

叔父は「ほとんどの患者さんは、自分で勝手に治るんだよ。ただ、「私が必ず治してあげますからね」と自信を持って言ってあげることが大事だがね、と言っていました。そうすると、本人が治ると思うようになっていくのだと、そうして本当に治ってしまうのだそうです。外科は難しいが風邪などの内科的なものは、心がしっかりすれば早く治るものだ、というのが叔父の信念でした。病は気から、という事だと思います。

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