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お遍路
最近のロードバイクブームはすごいですね。
休日の朝は至る所で走っている方を見かけます。
ご年配の方もとても多くて、しかもかなりのペースで走っていたりしてびっくりしています。
ロードバイクとは速く走るために余分なものを省いた自転車。
そのため軽量ということもあり、シティサイクルなどで自転車サイクリングするよりも楽ですし、有酸素運動ですから、自分のペースで走れば無理なく運動も出来るのでご年配の方にもいいのかも知れませんね。
四国のお遍路も自転車で回る人なども増えてきていると聞きますし、今後も更に増えてきそうな予感する自転車遍路。
お遍路の根源は真言宗の開祖である弘法大師が人々の災難を除くためにと霊場88ヶ所を巡拝されたことから始まります。
阿波で脚を固め、土佐で心落ち着け、伊予で信に入って、讃岐で諸願成就すると言われ、最後に高野山奥の院にて大願成就すると言われているそうです。
昔は徒歩しかありませんので、弘法大師は1,400kmに渡る行程を歩かれたわけですが、今は自動車やバスツアーなどもあり移動手段は様々、自転車で回るとすると3週間程度で回れるのだそうで、徒歩だと2ヶ月程度と言われていますから、それに比べると断然早く回れることになります。
お遍路では地元の方から飲み物や食べ物といった施しを受けることがあり、それを接待と呼ぶそうです。
接待を受けた側は南無大師遍照金剛を唱え、納札をお渡しするという風習が今でも残っており、つまりそれは接待する側が自分のお参りを託すという意味もあるそうです。
お遍路さんに対して接待することこそが布施行、つまりは自分の修行であると思っての行動であり、自らの功徳を積むために行っているということは、お遍路さんというのはつまりは尊敬されるべき存在でなくてはなりませんし、そういう気持ちでお遍路をしなくてはなりませんね。
行きたい行きたいと思っても、仕事をしているとなかなかまとまった休みが取れません。
かといって自動車で遍路もなぁという方には、健康のために区切り打ちで自転車遍路というのもありかも知れませんね。