典座教訓

典座教訓

食欲の秋です。

戻り鰹に秋刀魚、松茸などなど。

美味しいものがたくさんあってとても嬉しい季節です。

 

曹洞宗の開祖道元禅師が残した書に「典座教訓(てんぞきょうくん)というのがあります。

道元禅師が中国に渡った際に老僧侶から学んだことが書かれているそうです。

 

道元禅師はそれまで食事の準備などは若い僧侶に任せ、経典などの勉強こそが修行という考えを持っていたそうですが、中国で老僧侶が自ら食事の支度をしていたことに感銘を受け、日常の実践を軽視していたことを反省したという話なのですが、そこから食材を大事にする心、道具を丁寧に使う心、食べる人の立場になって作る心ということも修行であると学んだそうです。

 

きっと日本の料理に対する繊細さはこの典座教訓から来ているのかも知れませんね。

旬の食材を誰かに美味しく食べてもらいたい、その相手を思いやる気持ちも修行であるということだそうです。

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