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延命治療とは
先日とても興味深いお話を聞きました。
どこから先が延命治療なのかというお話だったんですが、私は心停止してから蘇生を行うことだと今まで思っていました。でも実際はそうではないということを伺いました。
例えば、食事が摂れなくなった場合に、点滴で栄養摂取することは治療という概念では延命になることもあるそうです。
そうなってきますと、在宅での看取りを希望される方が衰弱し食事が摂れなくなって来た時に病院に連れて行き栄養摂取をするとそれはすでに延命治療となってしまい、在宅での看取りが成り立たなくなります。
介護する側と、介護される側できちんとどこまでの治療を望むのかといった話し合いがされていればいいのですが、それがないままだと認識に違いが出てくるように私は感じました。
①本人が自然死を望んでいるが、衰弱して食事が摂れないので病院に連れて行く
②本人が自然死を望んでいるので衰弱して食事が摂れなくなったらそのまま看取る
上記の二つでは随分違いがあります。
また②の場合は本人ときちんと話をしていないと、食事が摂れなくなったのにそのまま放っておかれたなどと思われかねません。
きちんとコミュニケーションを取って、どこまでの治療を望むのか。
最近は終活が流行っていますが、本当はそういった話し合いこそ家族でもつべきなのかも知れません。
非常に深いお話でした。