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修行の思いがけない話
仏教の宗派には、それぞれ厳しい修行があると聞いています。僧侶の方々はそうした修行の中で、ご自分を高めるだけでなく人々の幸せを願っていらっしゃるわけで、私たちはそうした恩恵を知らず知らず受け取っているのですが、そんな中でこんな話を伺いました。一年中毎日滝に打たれる滝行という修行をされたご僧侶ですが、お話を伺いながら、寒い冬の時期の凍るような冷たい水の中によく身をさらしていかれるなあと、その辛さを思いやり、夏なら我慢もしやすいだろうとお話ししたところ、お答えは想定外でした。冬の水は冷たいけれど軽いのだそうです。それに対して夏の水は非常に重くて、長くいるとその重さが堪えてくるので、自分は冬の方が楽でした、というのです。水の重さ、軽さ、ということも知りませんでした。修行された僧侶の方々のお話しには、人の想像を超えることが何かあるものだと感じた次第です。