夫の余命は平均1.2年、妻は12年という意味

夫の余命は平均1.2年、妻は12年という意味

数年前のある調査結果ですが、先に妻が亡くなった場合、残された夫の平均的な余命が1.2年だったのに対して、夫が亡くなった後の妻の余命は平均12年だとありました。実に10倍の違いがあり、ちょっと驚いたのですが、ご寺院が実際に経験されている檀家さんの例や、葬儀社様の実例でもこれは納得できることだそうです。

元々女性の方が平均寿命は長く、また夫婦の年齢では妻の方が何歳も若いことが多いので、残された妻の余命が長いのはある程度理解できますが、それにしても10倍という差は大きすぎないか、と感じるわけです。

しかし、健康管理の指導をされている医師によれば、当然の結果のようです。その医師の話では、長生きの秘訣は1.食事 2.運動 3.社会性 にあるのだそうです。女性は、一人になっても食事や運動をきちんとしているだけでなく、実は周りの人たちとのコミュニケーションをしっかり取っている、いわゆる社会性が高い人が多いため、それが余命を長くさせているのだとのこと。

一方の男性は、仕事をしている人は別ですが、リタイアしている方の場合、まず食事がいい加減になり、運動もあまりせず、その上社会性が低い人が多いのだそうで、それで余命を長くしようと思っても難しいのだそうです。

そんなわけで、妻が先に亡くなった時に、残された夫の方が食事や社会性に積極的でなかったら、余命が短くなる可能性が高いと思って、見守りする必要があります。

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