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証明写真の名人に伺った話
いよいよマイナンバーカードを作らないといけないかな、と思ってそのための証明写真を撮ってもらいに行きました。撮影をお願いしたのは、京王線「千歳烏山駅」の南口改札口すぐ前にある証明写真のお店です。76歳というご主人は、ちょっとおしゃれな、年齢より数年は若く見える粋な感じの専門家然とした方。撮影から仕上がりまでほんの20分程で、待つ間もなく出来上がった写真を頂きました。きちんとしたポーズで撮った証明写真3枚に、ちょっとくだけたポーズを指示して撮ってくださった、「これはサービス」というデジカメのL版くらいのポートレート1枚。これで2千円は安いのですが、安さではなく、腕の良さに感心してしまいました。証明写真というと、自動撮影の機械やカメラ店のコーナーで簡単に撮ってしまいがちですが、大方は不満足な出来のものを、まあしょうがないかという感じで使用することが多いと思います。しかし、このご主人の撮ってくださったものは、本当のプロの出来栄えでした。急いで家内や娘の写真もこちらにお願いしたのですが、二人とも大満足。それで、ご主人に少しお話しを伺ったところ、かつては大手のカメラ店で何か所もの責任者を務めた後独立されたとか。写真に対する気持ちを伺うと、皆さん自分を好きだと思うから、その気持ちに応えたいと工夫するのだそうです。ご自分が生きて来て良かったと思うのは、まず自分を好きだという気持ちを持てたときから、人生が好転し始めたように感じているのだそうです。同じように皆さんが感じられたら幸せだと思っていると、気負いもなく話されましたが、最後に高齢の方が来て、この写真は気持ちがいいから遺影に使いたい、と言ってくれた時が一番うれしいけどね、と笑ってくださいました。この写真屋さんはお勧めです。